2010年度指導員研修会   子どもの成長・発達とは  昔遊び講座 

○ と き  2010年11月21日(日) 10:00(開演)〜16:00
○ ところ  阿久根市「西目地区構造改善センター」
          (阿久根市西目2142-2 TEL0996-72-0709)

 2010年度鹿児島県児童クラブ連絡会の指導員研修会は、11月21日、阿久根市で開催。
 指導員、保育士、施設長、行政関係者など100名の参加がありました。
 学童保育で、気になる子どもとどうかかわっていくのか。
 学校での子どもと家庭での子ども、そして学童で子どもたちは、それぞれにいろんなものを抱え込んでいます。そんな子どもたちに「寄り添いながら育ちを見守り、指さし導くとは…」
●子ども家庭支援センター「みらい」の米衛政光さんによる、「『気になる子ども』の発達的理解と指さし導き」と題した子ども理解講座
 米衛さんが出会った子どもたちとのエピソードと実践は、悩みながらもそれでも未来に向かって生き続ける子どもたちから、たくさんのことを学んできたと、それは次の歌に象徴されてしました。
ゆめわかば  作詞・作曲 二本松はじめ

 小さな小さな森の中 やわらかな木もれ日ひとつ
 小さな小さな夢の種 ぐったりたっぷり眠ってた
 小さな小さな夢の種 大地の栄養吸い込んで
 小さな小さな夢の芽が ほっこりらっこり顔出した

  ぼくらは生まれてよかったよ
  ぼくらを生んでくれて ありがとう

 小さな小さな夢の芽は あくびをしたりのびしたり
 小さな小さな夢の木に グングンドンドン伸びてきた
 小さな小さな夢の木は 楽しい小枝が増えてきて
 小さな小さな夢わかば あっちこっちで歌ってる

  ぼくらは生まれてよかったよ
  ぼくらを生んでくれて ありがとう

 小さな小さな夢わかば おひさま浴びて 雨浴びて
 小さな小さな夢わかば しっかりがっちり立っている
 小さな小さな夢わかば どんな花を咲かすのか
 小さな小さな夢わかば それはぼくらが決めていく

  ぼくらは生まれてよかったよ
  ぼくらを生んでくれて ありがとう
 これは、障害のある子どもがお母さんに「生んでくれてありがとう」と歌のメッセージを、夏祭りのステージで米衛さんと一緒に歌ったうたです。感動的な歌です。
 子どもの内面的な世界に寄り添う指導って、どんなことなのか?
 指導するって、どんなことなのか?
 指導とは、まなざしと表情、そしてことばとからだで向かい合うこと。子どもが「自分でいい、ぼくはぼくでいいんだ」とあるがままの子どもと向き合うこと。
 
「競争的自己肯定感」ではなく「共感的自己肯定感」…何もできなくても、自分がそこにいてよいと感じられる、自己のかけがえのなさに基づくこと。できるか、できないかで判断するのではなく、共感することが寄り添うということだ、と。
 次の詩は、そのことを教えてくれます。
わたしのめを さして  近藤 益男

 わたいのめを さして これなあに と とえば
 おじちゃん と いう
 わたしのみみを つまんで これなあに と とえば
 おじちゃん と いう
 わたしのくちを おさえて これなあに と とうても
 やっぱり おじちゃん と いう
 そして ふと ちいさな こえで
 おじちゃん すきよ と いった
 ああ わたしは しあわせ

うたう   近藤 益男

 こんなに へたくそな わたしの オルガンでも
 この子たちは うたう
 そろわぬこえで うたう
 わたしが ひきそこなっても
 この子たちは まじめに うたう
 この子たちは よきかな
◆昔遊び講座 「遊びの中で子どもたちはどのように育つか」 山本清洋さん(鹿大名誉教授、遊びとレク研修所)
わたしたが子どもの頃遊んだ、お手玉やビーだま、馬乗り、ケンケンパー、木登りなど、いまでは学童でもこんな遊びをするところは少ない。山本さんの講座では、遊びって楽しんだ、遊びは勉強でもあり、科学なんだと…、竹トンボはどうして飛ぶの、コマはどうして回るのか、問われてきちんと答えることができるか?

・遊びの指導の留意点は、「遊びは、四季を通じてそれに応じた遊びがある。大人自身が遊びに熱中する。好きでないと伝わらない。」と。

 そんな昔遊びを実技を通じての講座、指導員参加者一同、童心に返って楽しい遊びを満喫しました。
 学童の指導員の「昔遊び、伝承遊び」インストラクター養成講座を是非、開催してほしいとの声が出ていました。現在、鹿屋市、鹿児島市で開催されています。来年は、霧島市でも開催できたら、と思いを強くしました。
研修会パンフレット
■ 内 容
□ 子ども理解講座
○講 師:米衛 政光さん(子ども家庭支援センター「みらい」園長)
○演 題:「気になる子ども」の発達的理解と指さし導き
○講師プロフィール
 元県立出水養護学校・鹿児島養護学校校長、社会福祉法人麦の芽福祉会常任理事、子ども家庭支援センターみらい園長、県通園事業連絡協議会副会長、鹿児島大学非常勤講師
□ 昔遊び講座
○講 師:山本 清洋さん(「伝承遊びと創作遊び」を育てる会会長/鹿児島大学名誉教授)
○演 題:「遊びの支援〜伝承遊びと創作遊び」
○講師プロフィール
 遊びとレクリエーション研究所・所長、鹿児島お手玉の会会長、鹿児島県レクレーション協会常務理事、子どもの脳と心を守る会特別幹事、日本子ども社会学会評議員、日本レクレーション協会福祉レク・ワーカー
研修会アンケート
研修会ふぉとスナップ
活動紹介の