県連絡会ニュースNo.19(総会とシンポの特集号)PDF 参会者感想文(PDFl)
すべての子どもたちにいきいきとした放課後を!
第4回鹿児島県児童クラブ連絡会の総会は、6月13日(日)姶良市「加治木町福祉センター」にて開催。その後のシンポジウムには、県内42クラブから120名を超える指導員、保護者、運営者、行政の方々の参加をいただきました。
鹿児島県内においては、2010年5月1日現在、37市町村で315(昨年比24増)の学童保育が運営されてきています(在所児童数10,847人/昨年比416増)。運営形態も保育園が設置者であったり、保護者が運営委員会を立ち上げて運営している児童クラブであったりと様々です。
4年目を迎える県連絡協議会では、「かごしまの学童保育」について、保護者、設置者、指導員、行政、関係者とともに考え合い、子どもたちのためによりよい学童保育をつくっていくため、第二回「かごしま学童保育シンポジウム」を開催しました。
昨年に引き続き、元気の出るシンポジウムとなりました。ご参加いただき、ありがとうございました。総会とシンポの内容を更新しました。
第4回鹿児島県児童クラブ連絡協議会総会
地域連協を基盤に学童と県連の運動前進へ!!
第4回県連絡会総会には、加盟25クラブ47名の参加がありました。09年度の活動報告と10年度事業では、県内の地域連絡協議会を基盤に、地域ごとの自主的な研修会、活動を進めることを決定しました。
会費を学童数から施設単位に見直しをしました。
■県連絡協議会のとりくみ
@指導員にかかわる課題の実現のために、保護者会や連絡協議会のない地域の指導員も含め、指導員の職場や仕事、願いや悩み、指導員組織の実態をつかみながら、日常的に指導員の力となれる指導員会などの組織の育成、強化に取り組みます。
≪指導員を対象とした研修会の定期的な開催≫
□6月=研修会・シンポジウム〈学童保育講座、指導員の役割・しごとなど 保護者も対象〉
□10ないし11月=指導員学校〈テーマ設定 障碍児学童育・労働問題基礎講座など〉
□2月=実践交流会〈ワークショップ ブロック別経験交流など〉
□3月=新年度をひかえての新人研修会〈新年度から働く指導員や2〜3年経験の指導員対象など〉
□9〜12月=鹿屋市学童保育連絡会主催「発達障害の学習会(学童期向け)」
□12月12日=「発達障害の学習会」まとめ講座(講師:白石正久さん)
Aさらに「あってよかった県連絡会」をめざして
4年目を迎えた県連絡会として、地域の実態を把握する調査を行うとともに、それぞれの地域や学童保育の現状を踏まえた学童保育の充実を図ります。
@:情報宣伝活動―子育て"ひろばづくり"ネットワーク(次ページ下図参照)―児童クラブ「子育てネット」のHPと携帯サイト充実、メール会員登録によるメーリングリストの構築、IT化の促進、県連絡会ニュースの発行
A:地域連協等・児童(学童保育)クラブの相談活動
B:『日本の学童ほいく』誌の活用と購読の拡大
『日本の学童ほいく』は、共働きをしながらの子育て、学童保育実践、学童保育運動のために必読の月刊誌として、また学童保育運動を支える財政基盤として、学童保育に関わる人々がつくり、充実させてきた会の機関誌です。一人ひとりの保護者と指導員に読んでもらうことの意義をしっかり伝えながら、「保護者会・指導員」の購読運動を進めていきます。
B県連絡協議会としての活動に必要な財源を確保するために
a)加盟児童(学童保育)クラブ数を増やし、会費収入増をはかります。
b)『日本の学童ほいく』誌の普及拡大を行い、雑誌還元金の増額をはかります。
c)『テキスト・指導員の仕事』等の全国連協発行の図書を販売します。
d)有益な研修会・学習会等を開催し、参加者を増やして参加費増をはかります。
e)各種調査研究活動を請負で実施する道を検討します。
f)その他、収入が見込まれる事業活動について検討します。
第2回かごしま「学童保育」シンポジウム
□ 基調講演
○講 師:真 田 祐(さなだ・ゆたか)さん(全国学童保育連絡協議会)
○演 題:「ますます期待される学童保育の課題と展望
〜保護者・指導員・行政の協力で、安全・安心な学童保育を〜」
真田さんのレジメ(PDF)
参考資料(PDF)
□ シンポジウム
○テーマ:「かごしまの『学童保育』を考える」
○コーディネータ:真田 祐さん(全国学童保育連絡協議会)
○パネラー:指導員(馬場ひとみ さん/加治木町「竜門児童クラブ」)
設置者(池田まゆみ さん/霧島市「上小川児童クラブ」)
行 政(隈元 悟 さん/霧島市児童福祉課長)
子育て団体(川野 恭司 さん/鹿児島子ども研究センター)
保護者(渡辺 香代 さん/霧島市「青葉児童クラブ」)
パネラーの発言要旨
□加治木町竜門児童クラブ・指導員/馬場ひとみさん
校区公民館を利用している。役に立ちたちとの思いから10年経った。安心して過ごせる場所、楽しく遊べる居場所であって欲しい。
◇霧島市上小川児童クラブ・運営委員長/池田まゆみさん
公民館が運営している。4年前に開所。指導員が笑顔で、子どもたちを迎えるできる環境を作ることに心がけている。
▽霧島市児童福祉課長/隈元 悟さん
霧島市では、H22年度30クラブ―公設公営1、公設民営26、民設民営3か所で、小学生の12%が学童を利用している。市単独の補助金が2000万円、国県補助金は9000万円。10人未満の学童にも市単独で補助している。
○かごしま子ども研究センター/川野恭司さん
30年前、鹿児島市で学童保育づくりに関わる。子どもには、まともに育つ権利がある。子どもを丸ごと捉えること、子どもとのトラブルやいじめ、親とのトラブルなど子どもの生活全体から捉え見直すことが必要。
いじめは人権犯罪だという認識する。いじめ、いじめられることにはつながりがある。学童でのいじめについても考える視点を持ってほしい。
△霧島市青葉児童クラブ・保護者/渡辺香代さん
現在53名の学童。運営費や指導員の給与は保護者会が会計を担って運営している。親の都合のいい学童であってはならないと思っている。霧島市介護保険ボランティア制度を活用し、地域との連携をしてきている。